お刺身に欠かせないワサビの秘められた効能と歴史

お刺身に欠かせないワサビの秘められた効能と歴史

刺身の薬味としてお馴染みのワサビ。そのつーんとした辛さにはどんな効能が隠れているのでしょうか?古くから日本で親しまれ、飛鳥時代には既に薬草として使われていたといいます。歴史、種類、そして効能について紹介します。

ワサビの歴史

ワサビは飛鳥時代から委佐俾三升(わさびさんしょう)という名前の薬草として日本で親しまれており、江戸時代には徳川家康も愛用していました。江戸時代後期に握り寿司に使われるようになったことから、徐々に庶民にも広まっていきました。

ワサビの種類

ワサビには西洋ワサビと本ワサビがあり、本ワサビは更に沢ワサビや畑ワサビに分かれます。健康に良いとされるのは主に本ワサビですが、西洋ワサビにも共通する成分は多く、西洋ワサビも健康に効果があります。

本ワサビの効能

ワサビには抗酸化作用によるアンチエイジング、体内の水分バランスの調整、抗菌作用による食中毒予防、魚の生臭さを打ち消す効果などがあります。

刺身にはなぜワサビが使われるのか?

江戸時代には魚の鮮度を保つためにワサビが使われ、その効果が刺身の薬味として広まりました。ワサビは鮮度を保ちながら、生臭さを和らげる理想的なパートナーとなりました。

刺身につけるか、醤油に溶かすか

ワサビに含まれる抗酸化作用(アンチエイジング効果)のあるアリルイソチオシアネートは水溶性の成分であり、醤油に混ぜてしまうと成分が溶け出てしまって効率的に摂取できなくなってしまい、茶道のマナー上でも小皿にワサビを溶くのはNG行為であるため、刺身に直接乗せることが推奨されます。

ワサビを食べても鼻がつーんとならない方法

ワサビを食べて鼻がつーんとする原理はアリルイソチオシアネートの揮発性にあり、鼻から息を出す際に揮発したアリルイソチオシアネートが鼻の奥を刺激するため痛くなります。この辛さを和らげる方法として、鼻から息を吸って口から息を吐くことで、鼻の刺激を抑えることができます。

まとめ

ワサビは刺身のお供として広く親しまれており、その効能や歴史には興味深いものがあります。刺身との相性を楽しむ一つの方法として、ワサビを刺身に直接のせて召し上がることをお勧めします。

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